DeFi(分散型金融)とは?実例や対応ウォレットなどを紹介!

Updated: Oct 15, 2019

最近、暗号資産(仮想通貨)やブロックチェーン関係でよく聞くようになったキーワード「DeFi」。

 

いったいどのような概念なのかと気になっていますね?

 

この記事では、DeFiの概要を説明し、実際にどのようなプロダクトがDeFiとして動いているかのかも解説します。

 

ぜひ参考にしてください.

 

1. DeFi(分散型金融)とは?

 

DeFiとは、Decentralized Financeの略称で、分散型金融と言われるのが一般的です。

 

DeFiには明確な定義はなくあくまで概念です。

 

イメージとしては、中央集権管理者を必要としない分散型ネットワークであり自律的に機能し、誰でもアクセスができ、かつ透明性高い金融システムです。

 

現在の暗号資産とDeFi

 

広い認知を得た暗号資産ですが、まだ懸念点があります。

 

暗号資産のプロトコルは分散型のコンセンサスアルゴリズムに基づいているのに、実際の交換の場は中央集権あることがほとんどです。

 

なので、ブロックチェーン技術が金融をオープンなものにしたとは言えません。

 

そこで、期待されているのが、DeFiという全く新しい概念です。

 

ブロックチェーン上にデプロイされた自律的なものであり、誰でもアクセスができ、かつ透明性高い金融システム。

 

分散型ネットワークに最も適した金融こそDeFiなのではと考えます。

 
 

2. DeFi(分散型金融)の実例

 

DeFiは分散型の金融全般をさしますが、カテゴリを複数に分けることができます。

 

ここでは、そのうち代表的なものをピックアップし紹介します。

 
  1. ウォレット

  2. Payments(決済通貨)

  3. DEX(分散型取引所)

  4. StableCoins(ステーブルコイン)

  5. Decentralized Lending

  6. NFTマーケットプレイス

  7. 予測市場(Prediction Market)

 

ちなみに、日本においては、DeFiと聞くとDecentralized Lendingを主軸に語られるケースが多いですが、「金融」という言葉が示す通り、正しくはより広義な意味合いになります。

 

(1)ウォレット

 

DeFiにアクセスするには、イーサリアムなどの暗号資産(仮想通貨)を管理するウォレットが必ず必要となります。

 

暗号資産ウォレットには主に、

  • ダウンロードして利用する「クライアント型ウォレット」

  • web拡張機能などを利用し使用する「webウォレット」

  • ハードウェアで管理する「ハードウェアウォレット」

  • 紙で管理する「ペーパーウォレット」

などがあります。

 

しかし、クライアント型ウォレットやwebウォレット以外は、web上のアプリケーションにアクセスしにくいので、DeFiとしては機能性に乏しいと言えます。

 

ウォレットの例としては、HB WalletやMetaMaskが挙げられます。

 

ウォレット例①:HB Wallet

 
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HB Walletは、あらゆるイーサリアムトークンやDeFiをサポートかつ強固なセキュリティを誇るクライアント型ウォレットです。

 

対応OS:android、iOS、Windows、Mac。

 

ETH/ERC20/ERC223/ERC721の管理、送受信はもちろん、チャット機能を活用した送受信やHB DEX・NFT Marketplaceなど自社開発のDeFiを備えています。

 

ウォレット例②:MetaMask

 
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ポピュラーなイーサリアムウォレットです。ブラウザの拡張機能により使用可能となるWebウォレットです。

 

ETH/ERC20/ERC223の送受信に対応。

 

多くのDappゲームなどで推奨されているウォレットです。

 
 

(2)Payments(決済通貨)

 

その名の通り、ブロックチェーン技術を決済でも使えるようにしようというものです。

 

主な例としては、OmiseGoが挙げられます。

 

決済通貨例:OmiseGo

 
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OmiseGOトークンを活用し、企業や個人が、幅広い金融サービスを安全に提供およびアクセスし、いつでもどこでもデジタル資産を投資、交換、使用できるようにするプロジェクトです。

 
 

(3)DEX(分散型取引所)とは?

 

DEXはDecentralizedの略称で、日本語では分散型取引所と言われます。トークン同士を交換することができます。

 

しかし、トークンの交換は通常の仮想通貨取引所でも可能ですよね。

 

DEXのメリットはセキュリティレベルが非常に高いことです。

 

一般的な取引所では、ユーザーの秘密鍵を取引所自身が管理しますが、分散型の取引所では、秘密鍵を個人で管理します。

 

個人が秘密鍵を管理したまま、取引を行うので、取引所がハッキングされてもあなたの資産は盗まれません。そのため、非常にセキュアです。

 

加えて、スプレッドや売買手数料という概念すらない場合もあります。

 

ただし、取引のたびに、トランザクションフィーが必要である場合が多いの注意です。

 

ユーザーが各々の需要と供給によってトークンの交換を行います。

 
 

DEX例①:HB DEX

 

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HB DEXは、HB Wallet Desktopから利用できる、高いセキュリティを誇る分散型取引所です。

 

ユーザーはウォレットで資産を安全に管理しながら、取引を行うことができます

 

スプレッドや売買手数料もありません

 
 

DEX例②:KyberSwap

 
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KyberSwapは、チャート表示などがされる取引所とは違い、販売所形式の分散型取引所です。

 

基本的にユーザーに有利なように取引をしてくれますが、多少のスプレッドがある点に注意です。

 

また、交換の度にトランザクションフィーが必要です。

 

HB Walletモバイルで利用することができます。

 
 

(4)StableCoins(ステーブルコイン)

 

ステーブルコインとは、ある特定の指数に連動する暗号資産(仮想通貨)のことです。

 

例えば、ドルと同じ価格推移をする通貨などがあります。

 

取引所等で、価値交換の基軸としての役割を担ったりと便利ですが、ステーブルである以上、通貨の価値を担保する何かが必要です。

 

しかし、実際はどうなっているかなどがわかりにくいステーブルコインもあり、常に議論の対象となっています。

 

ステーブルコインは、一般的に

  • 法定通貨を担保とする「フィアット担保型」

  • 暗号資産を担保とする「暗号資産担保型」

  • 何も担保としない「無担保型」

の3種類に大きく分けられます。

 

StableCoins例①:DAI

 
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DAIは、暗号資産担保型のステーブルコインです。

 

MakerDAOが管理するイーサリアム上にデプロイされ、USDにペグします。

 

ユーザーはイーサリアムを担保にDAIを発行することができます。

 

担保されたETHが全てブロックチェーン上で閲覧できることから、非常に透明性の高いステーブルコインです。

 

SableCoin例②:TrueUSD

 
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TrueUSDは、USDにペグする法定通貨担保型のステーブルコインです。

 
 
 

(5)Decentralized Lending

 

Decentralized Lendingとは、分散型の貸付プラットフォームです。

 

ユーザーは中央集権管理者が不在の状態で融資を行い、借り手が払う利息を元に収入を得ることができます。

 

現在、最も急成長している分野で、貸付の総額は数億ドルにも登ります。

 

特に、MakerDAOのステーブルコインDAIは、様々なDecentralized Lendingで活用することができ、急速に市場を拡大しています。

 

Decentralized Lending例①:MakerDAO CDP

 
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MakerDAOは、現在利用可能な最も広く使用されている分散型貸付プラットフォームです。

 

ETHを担保(ロック)して、ステーブルコインDAIを発行(借りる)ことができます。

 

新しく作成されたDAIはユーザーが自由に活用することができますが、担保比率150%に維持する必要があります。

 
 

Decentralized Lending例②:Compound

 
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Compoundは、貸し手と借り手がプロトコルで直接やり取りを行うことのできる貸付プラットフォームです。

 

貸し手は資金を貸し出しプールに預けることができ、継続的に利子を獲得できます。

 

貸付期間は固定されていないため、貸し手はいつでも資産を引き出すことができます。

 

借り手は、借りている価値の150%の比率で担保しなければなりません。

 

例えば、Compoundから1 ETHを借りたい場合、1 ETH = 100 DAIと仮定し、その150%、つまり150DAIをCompound DAIプールに預けてから、ETHプールから1 ETHを借りることができます。

 
 

(6)NFTマーケットプレイス

 

NFTマーケットプレイスとは、NFTアセットを売買できる場所のことです。

 

NFTアセットにはERC721やERC998などがあります。

 

マーケットプレイスごとに、売買手数料が異なっている場合もあります。

 

NFTマーケットプレイス例①:HB WalletのNFTマーケットプレイス

 
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イーサリアムウォレットHB WalletにはNFTマーケットプレイスが実装されています。

 

ERC721を送受信できるウォレットから直接、NFTアセットを売買することができるので非常に利便性が高いのが特徴です。

 

手数料は、出品時に2.5%(3HBWALLETを所有している場合)と業界最低水準です。

 

NFTマーケットプレイス例②:NAGEMON

 
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NAGEMONはweb上に構築されたガチャ機能を有したNFTマーケットプレイスです。

 

NFTマーケットプレイスとしての機能だけでなく、NFTアセットのマーケットキャップ、お気に入り機能なども有します。

 

マーケットの内容は、HB WalletのNFTマーケットプレイスと完全に同期します。つまり、HB Wallet内のNFTマーケットで出品されたものをNAGEMONで購入することも可能です。

 
 

(7)予測市場(Prediction Market)

 

Prediction Marketは、日本語で予測市場とも言われます。

 

将来発生するイベントの結果等についてユーザーが予測し取引できるようにします。

 

例えば、選挙の当選者、商品の価格変動、天候の変化など、特定のイベントの結果の確率に対して賭けます。

 

このような未来予測による取引所のことです。ブロックチェーンは分散化の技術であることから公平の未来予測市場を可能としています。

 

例えば、中央集権が未来予測を行うことは可能ですが、ある程度は中央集権が有利な形を作ることも可能です。

 

しかし、分散化かつ自律的に機能する予測市場では、管理者がいないので、より民意が反映された結果になりやすく、公平性があります。

 

予測市場例:Augur

 
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Augurはイーサリアムブロックチェーン上にデプロイされた最もポピュラーな予測市場です。

 

完全にP2Pにより公平な未来予測が行われ、利益は全てユーザーに還元されます。

 

イベント数も豊富で誰でも簡単に予測市場にアクセスすることができます。

 
 

まとめ

 

DeFiとは、Decentralized Financeの略称で、中央集権管理者を必要としない分散型ネットワークであり自律的に機能し、誰でもアクセスができ、かつ透明性高い金融システムです。

 

DeFiは今後もその市場を拡大させることは間違いないでしょう。

 

特に、Decentralized Lendingは今、ブロックチェーン産業における最もホットな分野です。

 

分散化ネットワークにおいては、金融も分散化してなければ、あるべきエコシステムとは言えません。

 

この記事を見たあなたも、既存の金融サービスとは一歩距離をおいて、新しいDeFiを考案してみてはいかがでしょうか?